競馬は頭脳の格闘技!

競馬は頭を使う推理ゲーム! 世代限定戦と重賞を中心に、予想と回顧をしていきます!

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2019年6月2日に行われる安田記念(G1)の予想です。

土曜日に行われた鳴尾記念では◎メールドグラースが快勝!▲ブラックスピネルとの馬連ワイドを的中させました。この勢いに乗って安田記念も当てたいところですね。

予想POINT

それでは、安田記念の印を書く前に、今回行われる安田記念の重要な要素を解説していきます。


外枠に配置された2強、どう扱う?

安田記念の考察は先日の記事で触れたので、詳しくはそちらを読んでいただければと思います。
ポジショニングを判断するためにも枠順は重要でしたが、なんとアーモンドアイとダノンプレミアムの両馬が外枠に。一方でVMのレコードを演出したアエロリットが最内枠に配置されたことで、ハナを切る馬はほぼこの馬に決まったといってもいいでしょう。
この枠並びは個人的に非常に面白くて、ただでさえ素質馬が集まって伏兵陣も強いのに2強に不利な並びだなあと。詳しくは後述していきますが、2強とそれ以外の差は縮まったと私は思います。それこそ先週のロジャーバローズのように、展開の恩恵で逆転できる可能性は十分に出てきました。

府中の馬場とアエロリットが刻むペース

散々各所で言われている通り、今年の現開催府中芝は超高速馬場です。毎週のG1でことごとくレースレコードが出ていて、もはやそれを驚かれすらしない現状がそれを物語っているでしょう。
土曜日の馬場を見ても概ね先週から変化はなさそうで、内枠の馬に恩恵があり、時計が速すぎるおかげで後方から進める馬は物理的に届かないレースばかり。安田記念でも後ろから運ぶであろう馬はチョイスしづらく、それを考えたときにポジションを取るのが難しそうなアーモンドアイは小難しい枠に入ったと思います。

そして最内枠に入ったアエロリット。この枠に入った以上、果敢にハナを主張するのはこの馬でしょう。前走はやりすぎだったものの、元々アエロリットは中盤の緩まない逃げを打ってある程度消耗戦に持ちこむタイプの馬。隊列が縦長になるのもあって外を回る馬は道中のロスが大きく、この馬が逃げるレースは内枠で決まりがち。似たようなキャラの逃げ馬としてマイネルミラノが挙げられますが、あの馬のような逃げかたをイメージしてもらえれば。
元々内枠に恩恵のある馬場に加えて、アエロリットの作る緩まないラップ。それを考えると外枠で比較的スロー向きのダノンプレミアムはあまりに向いてなさすぎる。内枠ばかり引いてきたこの馬にとって、初の多頭数外枠というのも大きな壁でしょう。

こう考えていくと、外枠に入ったことによって2強にもかなり隙が出来たのではと思います。

予想公開

さて、それらを踏まえたうえで予想に入りましょう。

今回印をつけた馬は、以下になります。

2019 東京優駿
◎10.フィアーノロマーノ
〇2.アエロリット
▲14.アーモンドアイ
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△01.ケイアイノーテック
△05.インディチャンプ
△06.グァンチャーレ
△08.ステルヴィオ
△13.ペルシアンナイト


◎10.フィアーノロマーノ

本命は週中に注目馬としてピックアップしたフィアーノロマーノにします。
昨年は京王杯スプリングCを惨敗して安田記念には出走しませんでしたが、その代わりに半年間の休養を経て馬が変わった印象。前走前々走とハイペースを先行して好時計で押し切る強い競馬を身につけ、特に前走は経由馬も次々に好走しているハイレベルなレースだった。

懸念とされている左回りは展開の綾による敗戦も大きく、先述の通り馬自体が当時とは劇的に変わっているのでそこまで不安視はしていない。
もう少し枠が内側だったら文句なしだったものの、ひとつ内が最後方に近い競馬をするであろうスマートオーディンなのでポジションはしっかり拾えそう。
高速馬場に対応できる先行力とアエロリットの作る淀みないペースの両方に合致しそうな馬はこの馬だと判断しました。

〇2.アエロリット

対抗はハナを切ると予想しているアエロリット。前走はあからさまに強すぎるパフォーマンスで誰もが狙いを付けそうなラインなんですが、流石にこの枠を引いて能力適性共に上位となると軽視はできませんでした。
この馬についていくと潰されるというのはVMの走りを見て周りも思っているでしょうし、変な馬が絡まなければスンナリいってよい粘りを見せそう。昨年も乗ってペース配分も上々だった戸崎騎手なら極端な流れにすることもないでしょう。あれだけの走りをしただけに反動は怖いですが、順当に走ってきそうな感じはします。

▲14.アーモンドアイ

1番人気のアーモンドアイは3番手に置きました。
このレースの出走馬に限らず現役馬のなかでも能力は明らかに突き抜けていると思っていて、これまでG1で見せてきたパフォーマンスは凄いものばかり。ありえない位置から差し切った桜花賞、ミッキーチャームの楽逃げを差し切った秋華賞、超高速馬場でありえないタイムを出したJC……。能力でこなせるものの距離自体はマイル~中距離がベストだと思っているので、安田記念も適性的に向いているとは思います。

ただ、今の馬場で差し届くかどうかは微妙なライン。前走やJCでは先行しているものの、それらは2400mだったり少頭数だったりと先行できる環境だった。短縮外枠の今回は位置取りに期待は抱きにくく、後方から一気に差し切る競馬も選択肢に入ってきそう。そうなった場合に届くのか? って感じなんですが、今までそういった競馬で連勝してきたのも事実なのでこれ以上は評価を落とせませんでした。


4番手にはこの馬。昨年の安田記念は大外枠を引いてしまい、外々を回しながらも5着という内容。脚色が鈍ってしまうのも仕方のない競馬でした。
今年は内枠を引けましたし、鞍上も馬郡を捌くのが得意な騎手。前走は海外帰りで叩き台、早々に追うことをやめていたことからも今回は上昇を見込めそう。位置取りが後ろすぎると届かない懸念はありますが、元々実績は上位なだけに通用しても何らおかしくはないです。


以下、連下の△01.ケイアイノーテックは内枠府中替わりのわりに人気がなさすぎるので拾いました。NHKマイルC以降は結果が出ていませんが、毎日王冠は悪くなかったりするので舞台替が良い方向に向けば。

△05.インディチャンプは適性的にピンとくるイメージはないんですが、能力はそこそこあるうえに絶好枠を引けたので、福永騎手であれば先行して3着粘り込みもありえそう。

△06.グァンチャーレも内枠先行馬で、人気がなさすぎるので抜擢。どちらかといえばスローでの好走経験が多い馬なので、ペースが上がったときにどうなるかは未知数。スクリーンヒーロー産駒は過去にモーリスが走っていますし、栗東所属だから関西圏のレースを使うことが多いだけで東京も向いているとは思います。

△08.ステルヴィオは前走こそ外枠から大敗しましたが、マイル以下での実績は見事なもの。高速馬場も得意な馬ですが、淀みないペースに対応できるかは半信半疑。

△13.ペルシアンナイトは買い目に入れようか迷ったんですが、人気が予想以上になく少し余裕もあるので加えました。この枠からどう競馬をするのかは気になるところですが、マイルなら実績上位でしょう。


その他、ダノンプレミアムは無印です。以前の記事でも書いた通り今回のレースに対する適性は微妙。ただポジションを取れる馬なだけに走ってくるのかなあとは考えていたんですが、初めての多頭数外枠となるこの枠なら凡走の可能性は高く、断然オッズを形成している2強の片割れとして買う馬ではないなと。もちろん能力はあるだけに走られる可能性はあるんですが、今回アエロリットの刻む淀みないペースに平然と対応してきたら認識を改める必要がありそう。オッズを生成するため、買い方を吟味したうえで今回は無印としました。

買い目

それでは、今回の買い目となります。

買い目
三連複 : ◎ - 〇▲ - 〇▲☆△ ワイド : ◎ - 〇▲

三連複が本線ですが、ダノンプレミアムを無印としたので、走られてもリカバリーできるようにワイドも抑えました。
合成値換算だと三連複のみで1700%、片ワイド+三連複で1000%となりますが、この辺の調整は各々ですね……。相手は広めに拾ったので三連複を強めに張ったほうがいい気はします。


最後に

2強と目されている今回のレースですが、波乱となるのか2頭のマッチレースが見られるのか楽しみです。
そして今回もレコードタイムが飛び出るのかにも注目です!日曜競馬楽しんでいきましょう!

2019年6月1日の阪神11Rで行われる鳴尾記念(G3)の予想をしていきます。


予想POINT

例年少頭数で開催されることの多い鳴尾記念ですが、今年も9頭と少頭数でのレースとなりました。
開催日がこの時期に変更となって以降、ラブリーデイがここをステップに宝塚記念を勝利。
とはいえど、ここ数年は宝塚記念好走馬は出ず……というより、宝塚記念を見据えて出走してくる馬が少なくなってきている傾向。今年だとノーブルマーズとステイフーリッシュぐらいではないでしょうか。
要因としては中距離の大阪杯がG1に格上げされて、そこから経由してくる馬が増えたのは大きそう。少頭数で行われがちな開幕週のG3よりも、G1のほうが本番につながる締まったペースになりやすいのは当然。実際、ラブリーデイが勝った年の鳴尾記念はトウケイヘイローの存在もあり近年のなかで最もよどみのない流れでした。やはり、そういったレースを経由した馬の方が本番でも通用するのでしょう。
昨年のようにマルターズアポジーがいれば流れもある程度は締まったのでしょうが、今年ははっきりとした逃げ馬がタニノフランケルぐらい。武豊騎手はこの馬が勝利した4レースのうち唯一逃げずに勝たせているので、今回どんな競馬を選ぶのか注目。
開幕週であることも考慮して馬券を組み立てていきたいです。

予想公開

さて、それを踏まえたうえで予想に入りましょう。
今回印をつけた馬は、以下になります。

2019 鳴尾記念
◎07.メールドグラース
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▲09.ブラックスピネル


◎07.メールドグラース

本命は1人気メールドグラースのポテンシャルを信頼します。
前走の新潟大賞典は外から伸びてミッキースワローやロシュフールを上回る結果。当日の馬場は比較的内目に利があったことを考えても優秀なパフォーマンスで、同じく外から伸びていた4着ルックトゥワイスは目黒記念を勝利しました。
どうやら競争馬として成長したおかげでポジショニングが前進、中団から伸びる競馬をできるようになったおかげで勝ちきれるようになった感じ。今回は少頭数でレーン騎手なら後方に置かれることもなさそうですし、そこそこのポジションから良い脚を使ってくれるのではないでしょうか。反対に変に脚を溜める競馬をすると凡走の危険性は高まりそうです。G1戦線でも噛みあえば通用しておかしくないレベルにいる馬だとは思います。


対抗は人気薄からこの馬。昨年のアクシデント以降は擁護できない惨敗続きでしたが、半年の間隔を空けて臨んだ前走は内バイアスを外から先行する競馬で決して悪くはなかった。
もともと阪神コースは得意ですし、今回は開幕週で絶好の枠。先行できるこの馬にとって確実に良いポジションを取ってくれるであろう鞍上も頼もしく、2戦目での良化があっても驚けない。

▲09.ブラックスピネル

単穴も先行馬からブラックスピネル。東京新聞杯を勝って以降はなんともいえない競馬が続いていましたが、3走前の距離延長で堂々の復活。前走も強力な面子相手に5着まで粘れており、先行馬を中心に抜擢するとこの馬に手が伸びる。

買い目

今回の買い目はこちらになります。

買い目
馬連 : ◎ - 〇▲
ワイド : ◎-〇▲

400%。軸を信頼して、上手く前目でバランスが取れてくれたらなあと思います。


それでは土曜競馬、頑張っていきましょう!

2019年5月26日に行われる目黒記念の予想です。

予想POINT

今回の目黒記念で重要になるのは、やはり前年のグランプリホース、ブラストワンピースの取捨でしょう。
前走の大阪杯では1人気に推されながらも馬券外、次走は宝塚記念だという多数の予想に反して、陣営が出した決断は凱旋門賞を見越した目黒記念でした。
キャップハンデもG1馬らしく59kgと重く、この馬は信用に値するのかどうか?というのが予想の焦点になってきそうです。

まず前提として、この面子であればブラストワンピースの能力は抜けている。それは誰が見ても一目瞭然でしょう。なので今回は陣営がこのレースを出走した思惑を分析して、どこまで仕上げてきているかを読む必要がありそう。
先述した通り、ブラストワンピースのローテーションは目黒記念→札幌記念→凱旋門賞まで発表されています。毎日杯→ダービーや新潟記念→菊花賞でも散々触れられてきたように、元々この馬は疲れが出やすく間隔を空けて使ってくる馬なので、逆算すれば宝塚記念ではなくこのレースを使ってくるのも多少は納得のできるところ(個人的に、宝塚記念に出てたら勝つ可能性が一番高い馬だったのではと思っていますが……)。なので凱旋門賞を見据えた試走になるのかなーとは思うんですが、それ以上に気になるのは鞍上。今回手綱を握るのはこれまで通り池添騎手ですが、元々騎乗停止中のルメール騎手に乗り替わる予定だったんですよね。
これも凱旋門賞を見据えた乗り替わりだったとは思うのですが、ローテーション発表直後の乗り替わりにより鞍上を慣らす目的がなくなったのは確か。札幌記念でまたルメール騎手になってしまうと後がないので、それを考えたとき、池添騎手ならば最初から結果を求めに行くのではないかと判断しました。

予想公開

さて、それを踏まえたうえで予想に入りましょう。
今回印をつけた馬は、以下になります。

2019 目黒記念
◎01.ウインテンダネス
〇06.ブラストワンピース
▲04.ムイトオブリガード
△12.パリンジェネシス


◎01.ウインテンダネス

本命はウインテンダネスの連覇に期待します。
昨年の目黒記念を勝ってからは凡走が続いていますが、どれも言い訳のできるものばかり。逃げた京都大賞典とアルゼンチン共和国杯は両方テン乗りでペース配分がよろしくなく、カンパニー産駒らしく瞬発力戦の合わないロングスパート向きのこの馬にとってはキレで劣るのも仕方ない。JCは少し家賃が高かった印象で、前走は位置取りの時点で終戦。
今回は1枠1番を引いて自らペースを先導できそうですし、緑風S等を見ても高速馬場適性の高いこの馬にとっては追い風。馬キャラを知っている内田騎手ならば、瞬発力勝負にすることはないのではと踏んでいます。

〇06.ブラストワンピース

対抗は素直にブラストワンピースを信頼。この馬に関しては先述した通りですが、59kgのハンデは陣営の発言通り、「越えなければいけない壁」でしょう。

▲04.ムイトオブリガード

単穴も人気のムイトオブリガードから。前走の大阪杯は最低人気8着なものの内容的には優秀で、内枠にバイアスがかかっているなかを外々回していいところまで伸びていました。距離延長も左回り替わりも間違いなくプラスなので、アルゼンチン共和国杯ぐらい走れれば勝ててもいいと思います。

△12.パリンジェネシス

最後にパリンジェネシスを抑えておきます。連勝しての目黒記念出走ですが、この馬はムイトオブリガードと同着1着だった青嵐賞の内容が優秀。そこからは勝ちきれない競馬が続いていましたが、川田騎手とも手が合いますし、能力的には通用していいはず。

買い目

今回の買い目はこちらになります。

買い目
単勝 : ◎
馬連 : ◎ - 〇▲△
ワイド : ◎-〇▲△

400%。複数頭ひっかけも狙っていっての調整です。 ダービー後の余韻に浸りながら、頑張っていきましょう。

2019年5月26日に行われる東京優駿(G1)の予想です。

初めての予想更新なので手探りで話を進めていこうと思います。

予想POINT

印を書く前に、今回行われる東京優駿の重要な要素を解説します。
出走馬のおさらいも兼ねて、ひとつずつピックアップしていきますね。


皐月賞で形成された3強をどう扱うか?

今年の皐月賞は非常にハイレベルな一戦となり、また他路線組から抜けた馬が現れなかったことで、今年のダービーはサートゥルナーリアダノンキングリーヴェロックスの3頭が4人気以下を大きく引き離す人気となっており、特にサートゥルナーリアは単勝2倍を切るほどの注目を集めています。

予想的にもこの3頭をどう評価して馬券を組むかはオッズを作るうえでとても重要。嫌える要素はないか、順当に3頭で決まってしまうのか……。それぞれ見解も異なるとは思います。

私の結論としては、3強は強く、極端に嫌える要素は薄いと判断しました。これは他路線組のレベルを見てもですし、コース適性が合っていないとも思えません。今回は高速馬場による好時計の決着も予想されますが、それらも難なくこなしそうなので嫌いづらく扱いづらいです。

しかし、競馬に絶対はありません。次の項目も踏まえて、話を進めていきましょう。



リオンリオン横山武はどんな手を打つのか?

今回の予想の焦点ふたつめ。展開のカギを握るリオンリオンがどんな手を打つかです。

前走、前々走と横山典騎手の逃げで勝利し、いざダービーへ……といったところでまさかの騎乗停止。息子の横山武騎手に白羽の矢がたったわけですが、彼は果たしてリオンリオンを上手くエスコートできるのか。

これを考えていると、福永騎手のキングヘイローが暴走したいつぞやのダービーを思い出しますね。今回もああなるとは限りませんが、新人騎手にとってメンタル的な重荷となるのは確かでしょう。

リオンリオンの前走はスローに落とすのではなく、後続に脚を使わせての逃げ切りでした。それを再現するなら今回も淀みない逃げを打ちそうですが、スローに落とすとも考えられます。

しかし、横山武騎手がダービーという舞台でスローに落とし込むような逃げを打てるか?となったとき、その線は正直薄そうだなーとも(鞍上の腕前がないわけではないですが)。どこまで馬を制御できるかにかかっていますが、今回はスローペースにはならない、前半からハイラップを刻むペースになるのではと判断しました。


予想公開

さて、それらを踏まえたうえで予想に入りましょう。

今回印をつけた馬は、以下になります。

2019 東京優駿
◎06.サートゥルナーリア
〇13.ヴェロックス
▲14.ランフォザローゼス
☆07.ダノンキングリー
△01.ロジャーバローズ
△10.クラージュゲリエ
△11.レッドジェニアル
△12.アドマイヤジャスタ


◎06.サートゥルナーリア

本命は素直にサートゥルナーリアを堅軸として信頼します。
前走はスロー経験しかないなかで締まったラップへの適性が問われる一戦となりましたが、この馬はそれを難なくクリア。父はロードカナロアですが、母は日米オークスを勝利した名牝シーザリオ。兄弟のリオンディーズやエピファネイアのように気性的な脆さも見せず、距離延長は問題ないでしょう。能力的な素質は言わずもがな。
ただ、確実に1着になるような馬かといわれたら微妙で、もちろん勝つ可能性も高いですが、頭固定として全幅の信頼は寄せられないとも思っています。
というのも、鞍上のレーン騎手がちょっと心配。上手なジョッキーではあるんですが、積極策に出すぎる傾向があるので今回の内枠だとリオンリオンについていきそうな感じも。前述の通り今回は前半から飛ばしたラップになると予想しているので、リオンリオンのペースについていきすぎると、最後僅かに差される可能性はありそうです。
ですが、能力的には抜けているので3着までには入りやすいと踏みました。

〇13.ヴェロックス

対抗はヴェロックス。ジャスタウェイ産駒の代表ともいえる本馬ですが、前走は軽い不利を受けながらも上々の2着でした。
ジャスタウェイ産駒についてはいまだに適性を掴めていないのが正直なところなんですが、この馬に関しては若駒Sで高速馬場適性と相当のポテンシャルを見せながら勝利。前目に付けられる脚も魅力的で、川田騎手ならポジションも前すぎず後ろすぎずを拾ってきそうです。
後述のランフォザローゼスもなんですが、懸念はリオンリオンの内側にいること。リオンリオンが積極策に出ることを考えると、ポジションがやや後ろ気味になってしまう可能性はありそうです。後ろに付きすぎると高速決着になったとき物理的に差し込めなくなるので、位置取りは重要だと思います。

▲14.ランフォザローゼス

単穴は三強以外からランフォザローゼス。青葉賞からの別路線組にはなりますが、その青葉賞は悪くない内容。葉牡丹賞で超レコード決着にも対応済なのは大きく、近親にはドゥラメンテもいるダイナカール一族。
鞍上の福永騎手はこの手の安定した馬に乗らせたらソツなくこなしてくるので、3着以内に広げると3強に対する最大の対抗馬になると見ます。

☆07.ダノンキングリー

そして3強でやや評価を落としたのはダノンキングリーですが、どちらかといえば相対的に落としたといった感覚。マイグッドネスの仔は一本調子気味なところがあり、短めが向いているのは間違いない。戸崎騎手もその辺は承知で距離を持たせることに専念してきそうですが、限界まで評価を落としてこの辺まででした。


以下、連下の△01.ロジャーバローズは前走の前受け内容が優秀かつ、絶好位が取れそうなこの枠でこの人気なら……といった感じ。
△10.クラージュゲリエの皐月賞は上手く運んだうえでの結果ですが、皐月賞5着で走れるだけのポテンシャルがあればギリギリやれてもいいんじゃないかという印象。
△11.レッドジェニアルの前走は調整が上手くいっての好走で、フロックではない。この馬はテンションが上がりすぎると力んでしまうので、元の能力はかなりあるはず。それだけに、今回の初輸送をしっかりこなせたかがカギになります。
△12.アドマイヤジャスタは前走大外枠でポジションを拾えず、直線もややちぐはぐななかで悪くない内容でした。デムーロ騎手も調子を上げてきたので、うまく運べたら。


その他、印を付けなかった馬を一部抜粋すると、4.サトノルークスは兄姉を見ても晩成傾向にあり、よくなってくるのは秋口から。高速馬場に対応できるイメージも湧かず。8.メイショウテンゲンも延長は向きそうですが速い時計の決着は難しそう。9.ニシノデイジーは二歳時の履歴がとても優秀なんですが、ここ2戦がパッとしない。といった感じです。

買い目

これはとても大事なことですが、競馬は印をつけたら終わり、ではありません。
買い目を決めるまでが予想であり、買い目を組み込んで上での印回しが競馬の基本です。
それを踏まえたうえで、今回の買い目はこちらになります。

買い目
三連複 : ◎ - 〇▲ - 〇▲☆△ (ただし、1人気の◎-〇-☆を除外した計10点) / 400%

今回の買い目のポイントは、1番人気の組み合わせとなっている3強の目を外すこと。これはつまり3強での決着を想定していないということです。
確かに3強は強いし、この3頭で順当に決まってしまう可能性も十分にありえますが、競馬に絶対はありません。この3頭の3連複は執筆時点で約4.0倍。そして4,5回に1回は3頭で決まるのかと考えたとき、そうとは思えませんでした。それなら一角崩しのほうがよっぽどありえるだろうと。
今回提示した3連複10点は合成して400%。合成については後日解説したいですが、的中したときに平均して賭け金の4倍は戻ってくる見込みです。4.0倍1点です。3強で決まる4.0倍か、一角崩しのある4.0倍か……それを天秤で測ったとき、私は後者のほうが効率が良いと判断しました。

最後に

いよいよ一年で最も注目が集まるレース、ダービーです。このレースを目標や区切りにしている方も多くいるでしょうし、今年も名勝負が生まれることを期待しています。
当日は楽しみましょう!

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